いやぁ、とんでもないことが起きましたね。
将棋の藤井聡太プロが、本日5/18(金)の竜王戦5組ランキング戦準決勝で、船江恒平六段に勝って、見事に最年少で七段に昇進しました。
マンガをも超える超展開で、ファンのみならず日本中が驚いているでしょう。
さて、こうなると気になるのは、藤井七段が、いつ藤井八段になるのかです。
ということで、今日は藤井七段が、八段に昇段する条件をまとめてみます。
昇段規定①順位戦A級昇級
実は、四段~七段と違い、八段になるための条件は三つしかありません。
そのうちの一つが、「順位戦」でA級になるということ。
順位戦はA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組に分かれていて、A級に行くほど上位とされています。
しかし、順位戦のクラスは、昇級できるのはは1年に一つのみ。
現在、藤井七段はC級1組。
従って、藤井七段の場合は最速でも、あと3年かかります。
ここまで毎月、毎週のように快進撃を見てきたファンからすると、少し先の話に聞こえてしまいますよね。
もちろん、仮に三年でA級になったら、それはそれでものすごくスゴイことなのですが。
昇段規定②七段昇段後公式戦190勝
二つ目の規定は、七段昇進後に、公式戦で190勝することです。
いわゆる「勝数規定」というやつで、一番地道な方法です。
藤井七段の2017年の年度の勝ち数は54です。
つまり、仮に今から毎年同じだけの勝ち数を稼いだとしても、3年以上はかかります。
そして、実際には藤井七段がこの調子で勝っていくと、
「予選免除」が多くなり、レーティングが低い相手とそもそも対戦する機会が少なくなります。
将棋は強くなればなるほど強い人と当たらなくなるんですね。
なので、来年以降も去年のような勢いで勝ち数を稼ぐことはできなくなります。
ということで勝数規定は、「すぐに藤井八段が見たい」というファンの要望に応える?既定ではありませんね。
昇段規定③竜王獲得
最後の条件、それが竜王獲得です。
結論から言ってしまうと、この「竜王獲得」が、一番早く、場合によっては「年内に」、
「藤井七段」が「八段」になることができる規定です。
しかし、言うは易し。言うまでもなく、竜王位は棋界最高峰のタイトルです。
5組決勝戦に勝ち、トッププロだけが集まる挑戦者決定トーナメントを勝ち抜き、
あの羽生永世七冠に挑戦して、四勝してようやく竜王です。
竜王は最高峰のタイトルですから、ライバルたちもガチのガチ。
そんな中で強豪たちをなぎ倒し続けてようやく竜王になれるのです。
しかし、現在レーティング2位の藤井七段なら、年内の竜王獲得もありえない話ではありません。
もしかしたら、思っているよりも早く(あるいは期待通り?)藤井「八段」が見れるかもしれませんね。