私が本気でオススメする、傑作ライトノベルと、なぜその作品が傑作なのかを紹介していきます。
※随時更新していきます。
現代モノ(非ファンタジー)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
通称『俺ガイル』。
このライトノベルがすごい!では三年連続で作品部門一位になり殿堂入り。まさに傑作中の傑作です。
俺ガイルの主人公「ヒッキー」は、友達がいない「ぼっち」。
そんな「ぼっち」の彼が友達を次から次に作っていく話……だったら一ミリも価値はありません。
そうではなく「ぼっち」な彼が「ぼっち」ならではの切り口で様々な問題を解決していくのが本作。ヒッキーという、「ぼっち」のアンチヒーローを生み出したことに本作の意義があります。
私が思うに「誰とでも仲良くしなければいけない」という強迫観念が蔓延する現代社会の中で、実は多くの人が生きづらさを感じている。そしてヒッキーはそんな「常識」にNOを突き付けます。
もちろん、彼は「ぼっち」ですが、誰とも交流がしたくないわけではない。
――本物と呼べるものだけでいい。
当たり障りなく、みんなと付き合っていくのではなく、
「本物」と呼べる関係は何なのか。ヒッキーは「本物」を探します。
本シリーズはまだ未完です。これから、ヒッキーが「本物」を見つけられるのか。それは何なのか。
未読の方も今からでは遅くありませんので、ぜひ読んでみてください。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。
通称『俺妹』。
かつて「オタク」という言葉は、犯罪者の同義語でした。
そんな時代に「オタク」を肯定的に描き、オタクにも「一般人」にも受け入れられたのが本作。
この作品以後、オタク文化が一気に「一般人」に受け入れられていきます。
まさに「オタク文化のターニングポイント」になった作品。
その意味で文化史的に価値のある作品です。
もちろんストーリーもピカイチ。特に衝撃的な結末は、賛否両論ありますが、私は素晴らしいと思いました。