私が今まで読んできた創作術系のハウツー本をレビューしていこうと思います。
※随時更新していきます。
Contents
絶対読むべき創作本★★★
SAVE THE CATの法則
ハリウッドの「三幕構成」を解説した本ですが、同種のほかの本に比べてとにかくわかりやすい。この一冊で「ストーリー」をどうやって作っていけばいいのかがわかります。
私は、長年、物語を書こうと思っては途中で挫折することを繰り返していましたが、
この本のおかげで「途中で挫折する」ことがまったくなくなりました。
また、新人賞のレビューでも「ストーリーがしっかりしている」というような評価をもらえるようになりました。
ストーリーの作り方を学びたいというのであれば、これ以外の本はいりません。
面白ければなんでもあり 発行累計6000万部――とある編集の仕事目録
禁書目録、SAO、俺妹など、大ヒット作を手掛けた編集者 三木一馬の著作。
上で紹介したSAVE THE CATが「型」を提供してくれる本であるなら、
こちらは、どうやって「中身」を吹き込んでいくかという内容。
小手先のテクニックではなく、読者に面白いと思ってもらえる作品を書くにはどうすればいいかというエッセンス・指針が詰まっています。
もちろん、本書だけで面白い物語を作ることはできません。
けれど、本書に書かれていることを意識していないと、面白い物語は作れないでしょう。
単に小説を書きたいという人は、「SAVE THE CAT」だけ読んでいればいいと思いますが、
「面白い作品を書いて、プロ作家になりたい」という人は絶対に読むべき。
オススメな創作本★★
ウェブ小説の衝撃 ──ネット発ヒットコンテンツのしくみ
ハウツー本ではありませんが、作家志望には本当に有意義な本です。
経営学修士(MBA)を持つ作者が、小説家になろう等の「ネット小説」を徹底的に分析した本。
印象論ではなく、数値を駆使した科学的な手法に基づいて語られています。
マーケティングの手法を用いて「狙って」小説を書きたい人には絶対にオススメの本です。
電子出版、独立作家の執筆・出版手法
通勤時間にiphoneで執筆した「GENE MAPPER」がベストセラーになり、
現在では日本SF作家クラブの会長を務めている藤井大洋先生の講演をまとめたもの。
主に「電子書籍でセルフパブリッシュする」ことに特化した内容になっていますが、
それ以外にも、作者ならではの創作術が散り場られていて、
「こういうやりかたもあるのか」と参考になります。
キャラクタやストーリーをどうしようというよりは、
「どこで」「いつ」「どうやって」書くか、というところにフォーカスされています。
私が実践しているものをいくつか紹介すると、
・プレーンのテキストファイルをクラウドにあげて、どこからでも書けるようにする。
・決め台詞や転換点だけ書いてあとでつなぐ
・書き出しの負荷は高い。だからすぐ書けるところを残しておく。
等です。
書いてある内容は万人向けとは限らないので、全部参考にする必要はないですが、
必ず参考になるTIPSがあると思います。
人によってはオススメな創作本★
荒木飛呂彦の漫画術
タイトルにある様にマンガを書くための創作本。
そのためライトノベル作家を目指す人向けではない内容も多いです。
ただ、「王道」を重視するスタンスや、キャラクターの作り方などは参考になると思います。
また、マンガを「長期連載する」ことを目的にしているので、
「なろう」などで連載したいという人にもオススメの内容になっています。