せっかくの機会なので、大ちゃん(高橋大輔)の魅力について語っておきたいと思う。
実は昨日こんなツイートをしたら、プチバズした。
高橋大輔のいいところは、ミュージカル的に、音楽とストーリィとダンスとが高いレベルで融合したところだと思ってるんだけど、
ヒップホップver.の白鳥の湖みたいに、ゴリゴリ音楽性を前面に出しても、世界一なんですよ。 httpss://t.co/QQbQJ7UIQK
— 天川太郎(ミニマリスト・スケートファン・指す将) (@taro_amakawa) October 12, 2019
言いたいことはツイートに集約されているのですが、せっかくなのでもう少し掘り下げていきたいと思います。
大ちゃんの魅力は2つ
大ちゃんの魅力というのは、私は大きく分けて二つあると思っています。
一つは、音楽とストーリィとダンスとが高いレベルで融合したプログラム。
例えばオリンピックで披露し、代表作ともなっている「道」はまさにこれですよね。
特にダンスとストーリィが両立している、というのがすごい。
片方だけ、というのはあると思うんですけど、両方レベルが高いのは大ちゃんだけで、大ちゃんを唯一無二たらしめている要因だと思います。
ただ、一方で、大ちゃんの演技が全てそうかというと、実は違う。
ストーリィの代わりに、「音楽性」を極めていくようなプログラムもある。
例えば、初期に披露した「白鳥の湖(ヒップホップバージョン)」がまさにこれ。
あれは当時、めちゃくちゃ革新的だった。
当時、実況解説で「伝統と革新と」という表現を使っていたかと思いますが、
本当にその通りの演技でした。
大ちゃんの白鳥の湖に「ストーリィ」は有りません。
これは悪い意味で言っているのではなく、あえてそうしている。
つまり、音楽と本気で向き合って、それを全力でスケート・ダンスで表現しにいっている。
そのチャレンジが、大ちゃんのもう一つの魅力なんですね。
そして、19-20シーズン、またその歴史に、新たな1ページを刻みました。
今度はロック。しかも歌詞を聞くとわかりますが、ガチガチのロックンロール。
それを全力で表現しにいった。
いやぁ、本当に、どこまでチャレンジしてくるんだと……
驚くばかりです。
ダンスとスケートの融合
ツイッターでは言っていなかったことをもう一つ。
今まで「ダンス」という言葉を使ってきましたが、
これは正確にはそのままの意味のダンスでは有りません。
大ちゃんの場合、「ダンス」と「スケート」がこれまた融合していて、
唯一無二のものになっている。
多分、スケートだけなら、もっと上手い人はいる。パトリックチャンとかね。
(もちろんパトリックチャンも素晴らしいスケーターです)
だけど、ダンスと融合した、スケーティングっていうのは、
やっぱり大ちゃんにしかできない。
どのプログラムでも、そこが大ちゃんのベースになっている。
ほんと、唯一無二。
そして、そんな大ちゃんが、来シーズンからは氷上の社交ダンス、アイスダンスに参戦。
大ちゃんの魅力が「ダンス」にあることを思えば、ある意味当然のチャレンジなのではと思います。
ペア競技は比較的に30代でも活躍しやすいですから、
また一花咲かせてくれるかもしれませんね。
本当に楽しみです。